説 教

  2022年5月15日

復活後第四主日

  • 「わが去るは汝らの益なり」

    一之木幸男 牧師
    ヨハネによる福音書16章4b~15節
    「わたしは今まであなたがたと一緒にいたが、まもなくあなたがたのもとを去って、父のもとへと上っていく」「世は、わたしを憎んだように、あなたがたをも憎む。わたしを迫害したのであれば、あなたがたをも迫害するであろう。」主イエスがこれらのことをお語りになったので、弟子たちの心は悲しみでいっぱいになっています。そんな彼らにイエスは語りかけます。「わたしは真実をあなたがたに告げる。わたしが去って行くのは、あなたがたの益なのだ。」わたしが去って行かなければ、《弁護者》=聖霊はあなたがたのところに来ない。わたしが行けば、弁護者をあなたがたのところに送る。◇イエスが約束されている弁護者の働き、その第一番目は〈世の誤りを明らかにすること〉です。それによって、キリストを通して現わされた神の御業が示されるためです。第二には、《真理・真実を明らかにする》ことです。ですから「真理の霊」と呼ばれます。しかもことごとくです。弟子たちの無理解を、福音書は繰り返し明らかにしています。十字架を経て、復活させられたキリストに出会い、聖霊降臨という決定的な出来事を経て、弟子たちには、イエスの語っておられたこと、なしておられたことがほんとうに分かったのです。そして、この聖霊に導かれ、押し出されて、キリストを宣べ伝える働きに遣わされてゆきました。今、この時にも聖霊は生きて働いておられます。「聖霊によらなければ、だれも『イエスは主である』とは言えないのです」(Ⅰコリント12:3)道・真理・命であるイエスをキリスト、わたしの救い主と告白することに、それは表されています。弁護者の三番目の働きは《イエス・キリストに栄光を与えること》です。イエスは父から聞いたことを、聖霊はイエスから聞いたことを語ります。だから聖霊が告げることは父なる神から来ていることなのです。