説 教

  2022年5月29日

昇天後主日

  • 「キリストの証し」

    一之木幸男 牧師
    ヨハネによる福音書15章26~16章4節
    ※音声ファイルはありません
    今日のみ言葉を繰り返し聴きながら心に浮かんだ言葉があります。「よいことばかりを言う宗教は危ない」これを買ったら・私たちの仲間になったら、病気も治るしお金も手に入る。そういって人を勧誘し、その後は精神も肉体も拘束していく、そのような集まりが存在します。私たちキリスト教会も、絶えず聖書の言葉に照らされて自己吟味を続けていないと、知らず知らずのうちにカルト化していく危険を内包している存在であることは自覚しておく必要があると思います。  さて、イエス様は、すべての人に向かって最高に良いことを言ってくださっています。「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」人を根本から支える喜びの知らせです。そのうえで、信じる者が遭遇することになっている苦難も、包み隠さずはっきり告げておられるのです。「人々はあなたがたを会堂から追放するだろう。しかも、あなたがたを殺す者が皆、自分は神に奉仕していると考える時が来る。」宗教は真理・真実・正義を扱います。それ故いつの間にか自分が正義になってしまう危険を孕んでいるのです。《真理の霊によるキリストの証》それはこのような迫害・苦難の中でこそはっきりと現わされる。(マタイによる福音書10:16~23参照)「また、わたしのために総督や王の前に引き出されて、彼らや異邦人に証しをすることになる。」「実は、話すのはあなたがたではなく、あなたがたの中で語ってくださる、父の霊である」 <キリストの証し(人)>、それは私たちが頑張ってなる、というのではなく、自分でもよくわからないところで《うつわ》として用いられることによってなされるのでしょう。だから私たちは「この体を通してあなたが働いてくださることを信じます」と、神に礼拝を献げ続けるのです。