説 教

  2022年8月7日

聖霊降臨節第10主日

  • 「キリストはわたしたちの平和」

    一之木幸男 牧師
    イザヤ書11章1~10節 / エフェソの信徒への手紙2章14~18節
    ※音声ファイルはありません
    日本基督教団においては、毎年8月第一聖日を〈平和聖日〉と定め、真の平和とは何かをみ言葉に聴き、「平和を実現する者」として養われることを求め続けてきました。「過去を振り返ることは、将来に対する責任を担うことです」(教皇ヨハネ・パウロ二世 1981年広島での平和アピール)平和への願いと共に、歴史を正しく理解する意義がここにあります。 ◇預言者イザヤの活動の背景には、〈シリア・エフライム戦争〉がありました。王たちは時の大国の武力・軍事力により頼みました。イザヤは一貫した使信を語り続けます。「お前たちは、立ち帰って静かにしているならば救われる。安らかに信頼していることにこそ力がある」(30:15) ◇イザヤが告げる真の平和は、公平と正義に満ちています。今日、戦争は言うに及ばず、不平等な力関係・差別・それによる貧困が満ちています。神の平和はこれらすべての回復を約束してくださっているのです。さらにこれは、全被造物に及ぶものであると明記されています。(6~9節)これにより、悪しき人間中心主義が正されます。 ◇この預言から約700年後に実現された真の平和を『エフェソの信徒への手紙』は伝えています。《神は、預言者によってなされた約束を、御子イエス・キリストにおいて、しかもその十字架によって実現された》 「敵意」ということが繰り返し言及されます。これが、神と人、人と人とを隔ててしまう壁であり、十字架につけられたキリストは、これを取り壊し、滅ぼしてしまったのだ、という事実が告げられているのです。今こそ、この《平和の福音》を、「落ち着いて、静かに」聴き入る時です。日本中、世界中の人々が平和を共に祈る今こそ!