説 教

  2022年8月21日

聖霊降臨節第12主日

  • 「御国の福音」

    一之木幸男 牧師
    マタイによる福音書24章1~14節
    ※音声ファイルはありません
    歴史をどう捉えるか〉それは、今この時の出来事を、どう捉えるか、そして自分自身とその在り方に決定的な影響を与えるものです。 イエス・キリストがこの世においでになって、生涯にわたって宣べ伝えたのは、「御国の福音」=《神の国の福音》でした。 その宣教の第一声は、「神の国は近づいた。悔い改めて福音を信ぜよ」でした。山上の説教では、「何よりもまず神の国と神の義を求めよ」と教え、主の祈りにおいては「み名があがめられますように。御国が来ますように」と祈るよう教えてくださいました。 ◇はじまりは、神殿をめぐる弟子たちとイエスのやり取りでした。その建築の素晴らしさに見とれている弟子たちに、これらはすべて崩れ去ることをイエスは告げられます。「おっしゃってください。その事はいつ起こるのですか。また、あなたがた来られて世の終わるときには、どんな徴があるのですか」と尋ねる弟子たちに、イエスが第一に言われたのは「人に惑わされないように気をつけなさい」でした。これは繰り返し語られています。私たち人間がどんなに惑わされ易い存在か、ここに表されています。「国は国に敵対して立ち上がり…しかし、これらは産みの苦しみの始まりである。◇この後にも、迫害の予告・多くの人の愛が冷えることなどが語られます。 苦難の連続です。もし、神の国に至る道すじが、バラ色の将来のように描かれていたとしたら?この混乱している時代になお神の国の完成を信じて生きることができるでしょうか?◇「御国のこの福音はあらゆる民への証しとして、全世界に宣べ伝えられる。それから、終わりが来る」今この時は、神の国の福音を宣べ伝える機会として与えられているのです。「目を覚ましていなさい。あなた方は、その日、その時を知らないのだから」