説 教

  2022年10月2日

聖霊降臨節第18主日

  • 「満ちあふれる恵みのゆえに」

    一之木幸男 牧師
    コリントの信徒への手紙9章6~15節
    ※音声ファイルはありません
     この手紙の8章から9章は、抑圧のため貧しくされているエルサレム教会を支えるための献金という、きわめて具体的な事柄について述べています。ここで土台となっているのは、イエス・キリストの出来事です。つまり「あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は豊かであったのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、主の貧しさによってあなたがたが豊かになるためだったのです」この事実です。(8章9節)このキリストの恵みによって生かされているものとしてふさわしく応答して欲しい、とパウロは言うのです。◆9:8「神は…あらゆる恵みをあなたがたに満ちあふれさせることがおできになります」先週の礼拝テキストエフェソ書3章19節にも同じことが語られていました。神は、今この時に、私達一人一人にこの事実をどうしても知らせたいと望んでおられる、そう思わされました。二つ目には、パウロという人はほんとうに、父と子と聖霊の恵みを身をもって味わい続けた人なのだ、と思わされます。彼の生涯、殊にキリストに出会ってからの歩みは、苦難の連続でした。その中でパウロは、活ける主の恵みを、その体で受け取らせていただきました。この同じ手紙の中で「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」との主からの語りかけを記している通りです。◆惜しまず施す奉仕の働きは、不足を補うばかりでなく神への感謝を通してますます盛んになる、と言われています。その一つの現れは、神学校と教会・信徒・関係諸団体との交わりです。東京神学大学の場合、収入の50%は献金によってまかなわれているそうです。祈りをもった献げものによって学び続けることのできた一人一人が、神によって遣わされて行った所で主の恵みを証しする。こうして恵みは広がっていきます。そして神への感謝を生み出していくのです。