「主の道を備えよ」
一之木幸男 牧師
ルカによる福音書1章67~80節
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主イエス・キリストと洗礼者ヨハネの誕生の場面を巡っては、多くの共通点があります。そのうちの一つはその出来事の預言を聞いてうろたえ、戸惑っている人に天使が「恐れるな」と呼びかけていることです。そしてこの呼びかけは聖書全巻を貫く主なる神からのメッセージです。恐れによって頑なになり、身動きがとれなくなっている私達人間に、神さまは繰り返しこう呼びかけ、そこから解放してくださいました。「愛には恐れがない。完全な愛は恐れを締め出します」とある通りです。◆ヨハネの誕生に際してのザカリアの賛歌・預言は、第一に《神の救いの約束の確かさとその成就》が明らかにされています。「主はその民を訪れて解放し…昔から聖なる預言者たちの口を通して語られていた通りに」 主は訪ねてくださる神・降って来られる神です。これは出エジプトに現わされ、主イエス・キリストの誕生において決定的に証しされました。◆二つ目に、誕生したヨハネのこれからたどっていく道筋が語られます。《主の道を備えよ》と呼びかける者として用いられる、と言うのです。これもまた、旧約において預言されていたことでした。(イザヤ書40章1~5節)長じて洗礼者ヨハネとして世に現れると、彼は「罪の赦しを得させる悔い改めの洗礼を宣べ伝え」ました。そしてイエスが現れると、「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ」とこのお方を指し示しました。◆ザカリアの預言の最大の現れは、このように指し示される方、イエス・キリストご自身の御姿を語っていることです。「高い所からあけぼのの光が我らを訪れ、我らの歩みを平和の道に導く」 キリストこそ私達の平和であります。これこそ今この時に教会が世にはっきりと宣べ伝えるべきメッセージです。平和の主イエス・キリストを心からお迎えし、このお方によって心の隅々まで・奥底までを治めていただき、平和を造りだす者として用いていただけますように。