「お言葉どおりになりますように」
一之木幸男 牧師
ルカによる福音書1章26~38節
※音声ファイルはありません
マリアへの受胎告知の場面です。神から遣わされた天使ガブリエルは、マリアに言います。「おめでとう。恵まれた方。主があなたと共におられる」これに対するマリアの反応は戸惑いでした。ひどく胸騒ぎがし、心がかき乱されながらも、これを思い巡らしていたのです。「マリア、恐れることはない」と呼びかけた後、驚くべき事が告げられます。「あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。」★彼女にとって、これはとてもすぐに承諾できる言葉ではありませんでした。だからこう言います「どうして、そのようなことがありえましょうか」 ガブリエルの応えはこうでした。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。」つまり、この出来事は徹頭徹尾、《神の御業》であることを示したのです。そして御告げはこう結ばれます。「神にできないことは何一つない。」これは同時に「神の言葉で、実現の力のないものは一つもありません。」との意でもあります。★ところで、原文には36節・38節の冒頭には、日本語に訳出されていない言葉があります。「見よ、」がそれです。「御覧なさい、エリサベトを」と呼びかける天使に、マリアも「御覧ください。わたしは主のはしためです」と応えました。これこそ《真実の対話》です。それは未知のものを内に迎え入れること、「自分が」という主導権を手放すことです。これによって、「お言葉どおり、この身になりますように」という、神への全幅の信頼・その身のすべてをお委ねする在りかたへと導かれていきました。Let it be to me マリアの祈りを、私たち一人ひとりの心のそこからの祈りとされたなら…どんな驚くべき出来事が現わされるのでしょう。ワクワクしてきませんか?