説 教

  2023年1月29日

公現後第4主日

  • 「あなたの罪は赦された」

    一之木幸男 牧師
    ルカによる福音書 5章17~26節
    ※音声ファイルはありません
     この時、イエスは家の中で教えておられました。中に入る隙間もないほどギュウギュウ詰めです。そこへ、男たちが、中風すなわち体の麻痺した人を床に乗せて担ってきました。彼らは何としてもこの人をイエスさまに出会わせたかったのです。しかし、家には入れなかった。「群衆に阻まれて」しまったのです。何とか入れないものか…男たちはあれこれ知恵を絞ります。その時、誰が言い出したのか、「上があるじゃないか!」という声があがりました。そしてバリバリと屋根を剝がして、そこから病人を床ごとつり降ろしました。「イエスは彼らの信仰を見て」 これほどまでにご自身を頼みにし、信頼に満ちたふるまいを、イエスは《信仰》と言われるのです。そして、決定的な言葉を宣言します。「あなたの罪は赦された」 あなたは赦されている者だ、神に愛され、完全に受け入れられている者だ、と告げられたのです。★これを聞いてつぶやき始める律法学者・ファリサイの人々。「神を冒瀆するこの男は何者だ…」これからも主イエスに向けられる敵意はここにあります。神を冒瀆する者としてイエスを殺そうとし、十字架に追いやりました。 主は「人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう」と言い、起き上がり床を担いで家に帰りなさい、と言われます。そしてその通りになりました。主イエスの権威、それは父なる神からの、神聖な・絶対的な権威です。「権威主義」と《真実の権威》の区別を、私達は明確にしておくべきです。前者への嫌悪感から、キリストの権威・権能までをも軽視する時、教会は表面的なヒューマニズムの支配する場となります。他の人はいざ知らず、私はそれでは救われない。自分が救われ難い人間であることを知らされているからです。十字架の主イエス・キリストの御名によって、私は皆さんに宣言します。あなたの罪は赦されています。