「神の国のたとえ」
一之木幸男 牧師
ルカによる福音書8章4~15節
※音声ファイルはありません
ルカによる福音書8章4~15節
「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。蒔いている間にある種は…ほかの種は…また、ほかの種は良い土地に落ち、生え出て百倍の実を結んだ」ここまでお語りになると、主イエスは「聞く耳のある者は聞きなさい」と大声で言われました。叫ばれたのです。これは呼び声・招きの声でもありました。★弟子たちにも、この話の意味するところは分からなかった。だから「このたとえはどんな意味かと尋ねた」のです。イエスは言われます。「あなたがたには神の国の秘密を悟ることが許されているが、他の人にはたとえを用いて話すのだ」 これは《神の国の秘密=秘儀・神秘》だと知らされるのです。活ける神さまの愛によるご支配がどのように進展し、実を結んでいくものなのかが語られているのです。★パレスチナの種蒔きは文字通りまず種を『蒔き』ます。そのうえで土を軽く耕します。いろんなところに落ちます。道端・岩地・いばらの中… しかし良い地に落ちたものは百倍の実を結びます。種はいのちです。《神の言葉です。様々な障害にもかかわらずそれは必ず実を結ぶ。神の国はこのように必ず完成するのです。★たとえの説明においては、いろいろな人があげられています。みんな一応は「聞いて」います。だから、この後で主イエスは「どう聞くべきかに注意しなさい」(8:18)と言っておられるのでしょう。先の「聞く耳のある者は聞きなさい」という叫びにも、主の強い願いがこもっているものとして響いてきます。★《み言葉を食べる》という在り方を預言者達は示しています。エゼキエルは預言者としての召命の場で、「私が与えるこの巻物を胃袋に入れ、腹を満たせ」と呼びかけられ、それを食べると蜜のように甘かった、という体験をします。(2~3章)エレミヤも言っています。「あなたのみ言葉が見いだされたとき 私はそれをむさぼり食べました」(15:16) 日毎の糧であるみ言葉を、食べて、わたしの血と肉にしていただきたいものです。