「悪と戦うキリスト」
一之木幸男 牧師
ルカによる福音書11章14~26節
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主イエスは、口の利けない人から悪霊を追い出されました。するとこの人はものを言い始めました。この出来事への反応はさまざまでした。驚嘆する群衆、「悪霊の頭ベルゼブルの力で悪霊を追い出している」という人、天からのしるしを求める人。それにしても人は何故、他者と共に喜べないのでしょう?一人の人が苦しみから解放された、「よかったね!」と一緒に喜べないものでしょうか。★「わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出しているのなら、あなたたちの仲間は何の力で追い出すのか。だから、彼ら自身があなたたちを裁く者となる。」と言われた後、決定的な宣言をされます。「しかし、わたしが神の指で悪霊を追い出しているのなら、神の国はあなたたちのところに来ているのだ」 悪意に満ちた中傷の中にあって、そこを、神の国の福音を宣言する場とするのです。ここに、イエス・キリストという方の凄さ、すばらしさがあります。★《神の指》それは神の力の現れです。 モーセは十戒に、詩編作者は天の配置にそれを見出しました。その力が、今、悪霊・悪との戦いにおいて、御子イエス・キリストにおいて現わされている。しかもそれが、苦しむ一人の人の解放という仕方で。ここに、神の国は来ている。神の愛の力は何よりも強いことが証されているのです。★今も、悪霊・悪の力はうずまいています。世界で、社会で、そしてわたしの内にあっても。主は《祈り》という武器を与えてくださっています。「我らを試みに遭わせず、悪より救い出したまえ」御自ら悪と戦い、それに勝利された方が、きのうも今日も、永遠に変わることの無い助け主、救い主として、この祈りを聞き届けてくださっている。悪への全き勝利へと導いてくださる。そう信じて、今日この日を生きていくことができるのです。