説 教

  2023年3月19日

受難節第4主日

  • 「これはわたしの子、これに聞け」

    一之木幸男 牧師
    ルカによる福音書9章28~36節
    ※音声ファイルはありません
     ルカによる福音書9章28~36節  イエスは今日も祈っておられます。この方の言葉と業のすべては、父なる神との親密な交わりによって与えられるものでした。この時は山に登られました。山は啓示の場です。ペトロ・ヨハネ・ヤコブを伴われました。祈っているうちに、イエスの顔の様子が変わり、服は真っ白に輝いた。栄光の御姿です。モーセとエリヤも栄光の姿で現れ、イエスがエルサレムで遂げようとされている最期について話していた。ここでの「最期」は「終わり」の意味ではなく《旅立ち》です。死への旅立ちを通しての復活と天への旅立ちです。★ひどく眠たく、自分でも何を言っているのか分からないペトロがイエスに言います。「先生、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。仮小屋を三つ建てましょう…」ずっとこの状況にとどまっていたかったのでしょう。★その時、雲の中から声が響きます。「これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け」神は御子によって語られる。だから、弟子である者が何をおいてもなすべき第一のことは、神の御子イエス・キリストに聞き、従うことであると示されたのです。「実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです。」(ローマの信徒への手紙10:17)★《祈り》もまた聴くことです。お祈りの言葉をたくさん並べたてることではありません。「主よ、お語りください。僕は聞いております」イエス・キリストを通して語られる神の語りかけに耳を澄ませる。ここから、すべてが始まり、生ける神の御業が広がっていくのです。世にはたくさんの音・声が満ちあふれています。その中で静かにささやく声を聴くために、静かな心が必要です。礼拝によって、日々の祈りによってこの心は養われていきます。